北海道池田町
OUR STORY
町の概要
十勝の中心からやや東に位置する、ワインとアキアジの里。
自治体初のワインづくりをはじめ、テレビ放送やレストラン事業など ユニークな町営事業を成功させ、新しい観光産業を築いています。
池田町は、未来の森づくりを視野に森林管理の担い手の育成に力を注いでいます。
日本/北海道/池田町
使用木材:カシワ
カシワ
カシワ(2022)
海岸に多くみられ、十勝地方など一部の地域では内陸の平地に広く分布します。カシワの樹皮に含まれるタンニンは、かつて革をなめす原料に使われました。十勝地方では明治から大正にかけて豊富なカシワ資源を利用したタンニン製造業が盛んで、池田町にもタンニン製造工場があり、十勝のタンニン製造の一大拠点となっていました。
オオバボダイジュ(2021)
はちみつの蜜源としても知られるシナノキの近縁種で、アオジナとも呼ばれます。タネはプロペラを思わせる形状で、その精巧なつくりはまるで芸術作品です。ブッダが木の根元で悟りを開いたとされる菩提樹とは全くの別ものです。シナノキと同様に合板の材料として使われます。
ヤチダモ(2019-20)
川のほとりや湿原など、やや湿った場所に生える木で、開葉時期がほかの木よりも遅く、この木が芽吹くころには遅霜の恐れが低くなるので、農作業の目安にもなります。材は木目が明瞭で、堅くて粘り強く、バットの材料としても使われます。
森の物語
Forest story
※上写真は、池田町役場よりご提供いただきました。
町民の皆さんへ
池田町役場保健子育て課子育て支援係 鳥越 千翔
森の輪はその名の通り、木が輪の形になっているシンプルなデザインですが、赤ちゃんの手にかかれば、なめたり、転がしたり、のぞいてみたりとたくさんの遊びにつながります。また、親自身がやすりを掛けて手入れができるので、親子で愛着を持って遊ぶことができると思います。
町民の皆さんへ
池田町役場産業振興課林務係 山本 健太
森の輪は子ども向け玩具ではありますが、地域の木材を使う選択肢をもつきっかけとなるツールであったり、やすりで手入れするなど木製品の取扱方法を大人が学ぶツールであったりと、色々な可能性を秘めている魅力的な『わっこ』です。
町民の皆さんへ
池田町地域おこし協力隊(林業推進員)
川瀬千尋・福家菜緒
森の輪を一つ、自分の手で作ってみました。削り出 されて曲面となって表れる年輪。表面を磨きあげる と、ずっと、なでなでと触っていたくなる森の輪が 完成。2021年からは樹種の選択から伐採、加工まで 携わり、この手で赤ちゃんの手に届けます。いっぱ い、なでなでしてもらえますように。
町民の皆さんへ
十勝広域森林組合池田事業所森林整備業務 石澤 雄人
植栽のことを考慮した際に支障になると判断し伐採した木は山に放置するか、紙の原料としてチップになるものでした。森の輪に提供した木は稀に見る立派なヤチダモだったため、町民の皆様のお役に立てればと思い運搬しました。